015: 数値的風景 / 2011.6.4. 07:03 PM
朝5:00に会津のサービスエリアでトイレに行って大きく空気を吸った。
何ミリシーベルトとか何ベクレルとか関係ないような
のどかな山々とぽつぽつ家と田んぼが見えた。
大阪にいたらニュースで土に何ミリ空気はいくら
○村は〜で△市は□みたいな、
実感のない数値を”数値”として信じているけど、
こうやってどこも変わらない自然の風景をみて
数値のやるせない信頼と恐怖を表現しようと思った。
017: 誰もいない / 2011.6.5. 01:51 PM
家具があり、写真や植木、
そこにはたくさんの日常が平然とあつのに
唯一 ”人” が消えた。
僕はゾクッとしてはっとした。
018: UNREAL / 2011.6.5. 05:42 PM
3月11日の地震をTVで見てて、その光景に様々な感情がわいたが、
どっかで本当に起こって事じゃないような意識を持っていた。
他人事のような意識を1%でも0.1%感じてる気がした。
石巻を訪れてみて、はじめて堆肥なんかの腐ったニオイや、
ネチャネチャのドロ、画面では映らない小バエがウジャウジャ飛んでて、
全てを五感で感じてやっとリアリティを受け止められた。
自分の信じなければいけないことを他人事で終わらせないために
五感で感じなければいけないと思った。
019: そこにあった記憶 / 2011.6.5. 10:32 PM
2日目の石巻に行って、僕はハンマーで家の壁をガンガン砕いて解体するという仕事をした。
厚い防寒袋を出しては、またガンガン、やり方を覚えて、ひたすらガンガンしてたら、ふと
一緒にやってたおじちゃんが「ここに住んでた人がおってんからな」ってぼそっと言った。
今までガンガンしてた壁に触れていた人がいて残ってる便器や風呂に入ってた人がいる。一
つ一つに物語があり風景がある。ビデオテープを見つけて、そこには「修学旅行 下見 編集済
み」と書いてあった。「レオパレス」の説明書があった。何だか何だかわからないどうしよう
もない気持ちになった。もう柱だけの家を見て、そこに住んでた人の風景が見えた。TVでは
単にガレキと表現するがその一つ一つはガレキなんかじゃない。「ジャンプ」が落ちてた。
” リアリティ “ 簡単な気分では言えない、その ” リアリティ “を画に表したいと思った。
これを見てウソになる画は描けない。
022: 心臓が鳴ってる / 2011.6.7. 11:25 AM
死のないはずの神様が自分の心臓が動いてることに気付いて涙を流す。
生きてると実感する。
心臓が鳴るということは、それが終わるときが来る。
だけど死があるから生きていることを想える。
025: 鑑賞者 / 2011.6.7. 07:07 PM
多賀城、石巻を訪れて
フト僕はテレビで見たような光景を欲している気がして
自分が情けなくなった。
027: mortal / 2011.6.8. 11:39 PM
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